電卓の機能と計算例

電卓の「メモリー機能」を理解して、電験3種の計算問題に対応できるようにしよう。

 

1.電卓のメモリについて

電卓のメモリは一つの数値を記憶する。

メモリに記憶されている数値は、「オールクリアAC」を押しても消えない。

 

 

2.電卓のメモリ機能

「メモリープラスM+」は、メモリに記憶されている数値に対して加算を行う。


「メモリーマイナスM-」は、メモリに記憶されている数値に対して減算を行う。


「メモリーリコールMR」は、メモリに記憶されている数値を呼び出す。


「メモリークリアMC」は、メモリに記憶されている数値を0にする。


 

 

3.電卓による計算例

\(\large{9+6-5+8-4=14}\)

$$\large\sqrt{3^2+4^2}{=5}$$

$$\frac{5\times10}{(8\times4+6)-(7+3\times2)}{=2}$$

 

4.電験三種の試験会場で使用できる電卓

電気技術者試験センターの受験案内には次のような記述があります。

試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。但し、次の電卓は使用できません。使用した場合は、不正行為となります。

  • 数式が記憶できる電卓
  • 関数電卓
  • 印字機能を有する電卓

注意!

  • 電卓の使用に際しては、電卓から音を発することはできません。
  • 電卓は貸与しません。
  • 試験問題によっては、開平計算(√)が必要となります。開平機能付きの電卓を使用するようにしてください。

 

上記の条件を満たす電卓を試験会場に持参しましよう。
最も良いのは「試験会場の係員に嫌疑を持たれない」シンプルな電卓を持っていくことです。
下記のカシオ製電卓であれば条件を満たしますし、実勢価格も2000円~3000円程度です。(全て12桁表示)
一部生産終了品もありますが、まだ市場に流通(2019年8月8日確認)しています。

 

電卓例①:JF-S200-WE

電卓例②:JF-120GT

電卓例③:JF-Z200-WE