時定数の公式を暗記しよう!

ここでは、RC直列回路とRL直列回路の過渡現象の時定数の公式を暗記して、電験3種の問題に対処できるようにする。

 

参考問題:平成30年理論問10

1.RC直列回路の時定数の公式

 

2.RL直列回路の時定数の公式

 

3.過渡現象とは

過渡現象とは、ある定常状態から別の定常状態に至るまでに起きる現象を言う。
定常状態に至るまでの不安定な状態が過渡状態である。

 

4.時定数とは

時定数とは、過渡現象により電気回路の電圧や電流の値が、最低値0%から最大値100%に変化している場合は、
電気回路の電圧や電流の値が63.2%になるまでに要する時間をいう。

時定数とは、過渡現象により電気回路の電圧や電流の値が、最大値100%から最低値0%に変化している場合は、電気回路の電圧や電流の値が36.8%になるまでに要する時間をいう。

 

具体例として、電流が0Aから100Aまで変化する電気回路の過渡現象の場合は、電流0Aを0%、電流100Aを100%と考えて、電流が63.2Aになるまでに要する時間が時定数となる。

具体例として、電流が10Aから50Aまで変化する電気回路の過渡現象の場合は、電流10Aを0%、電流50Aを100%と考えて、電流が35.28A(40×0.632+10)になるまでに要する時間が時定数となる。

具体例として、電流が100Aから0Aまで変化する電気回路の過渡現象の場合は、電流が36.8Aになるまでに要する時間が時定数となる。

具体例として、電流が50Aから10Aまで変化する電気回路の過渡現象の場合は、電流が24.72A(40×0.368+10)になるまでに要する時間が時定数となる。

 

 

例題1

下図のRC直列回路の時定数τ[s]を求めよ。

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例題2

下図のRL直列回路の時定数τ[ms]を求めよ。

解答を表示する

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