右ねじの法則

「ねじ」には「右ねじ」と「左ねじ」がある。
一般的な「ねじ」は時計回りに回すと締まっていく「右ねじ」である。
YouTubeより引用した次の動画を参照のこと。

この右ねじの動きに基づいて、電流と磁界の方向の関係を示したのが右ねじの法則である。
右ねじの法則は、発見者の名を冠して、アンペア右ねじの法則と称することもある。
大して重要な法則に見えないかもしれないが、電磁力や誘導起電力を理解するのに必要不可欠な法則である。

 

 

電線に電流を流すと、下図のように電線の周囲に磁界が発生する。
この電流と磁界の方向の関係を右ねじに当てはめたのが右ねじの法則である。

 

 

1. 右ねじの法則

右ねじの法則は下記の二つに集約される。
良く犯す間違いは、片方だけが右ねじの法則だと思い込むことである。
電流と磁界は表裏一体の関係であることを忘れないようにすること。

 

ねじを回す方向を磁界の方向に対応させると、ねじの締まる方向が電流の方向になる。

 

ねじを回す方向を電流の方向に対応させると、ねじの締まる方向が磁界の方向になる。

 

 

2. 自分の右手を使う方法

①自分の右手を下の画像のような形に取る。

②こうすると「親指の方向」と「残りの指の方向」の二つの方向に分けることができる。

③親指の方向を「電流の方向」に対応させると、残りの指の方向は「磁界の方向」になる。

④親指の方向を「磁界の方向」に対応させると、残りの指の方向は「電流の方向」になる。

 

 

例題1

下図のような直線状導体に電流を流したところ、磁界が発生した。
この電流によって発生する磁界の方向を図に示しなさい。

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例題2

下図のような円形状導体(円形コイル)に電流を流したところ、磁界が発生した。
この磁界を発生させる電流の方向を図に示しなさい。

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