令和元年度電力問16の問題と解答

 

 

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令和元年度電力問16の解答ポイント

  1. 三相3線式送電線路の距離が短い場合の一相分の等価回路は、線路の静電容量が無視できるので、下図のような見慣れた回路となる。
    実際の電圧と電流の値との計算誤差は少ない。

  2. 三相3線式送電線路の距離が長い場合の一相分の等価回路は、線路の静電容量が無視できなくなるので、下図のような見慣れない「T型等価回路」または「π型等価回路」で考える必要がある。
    このような等価回路で考えないと実際の電圧と電流との誤差が大きくなるので計算結果が信用度ができない値となる。
  3.  T型等価回路は、1線の線路インピーダンスを二等分し、中央に1線の線路アドミタンスを配置している等価回路である。
  4. π型等価回路は、1線の線路アドミタンスを二等分し、1線の線路インピーダンスの両端に配置している等価回路である。
  5. 三相3線式交流回路の線間電圧と相電圧の関係式

    $${線間電圧=}\sqrt{3}{×相電圧}$$
    $${相電圧=}\frac{線間電圧}{\sqrt{3}}$$

  6. 参考「計算問題ポイント集:三相交流回路計算」
  7. 参考:交流回路の標準計算法「記号法」